NPO法人　自立生活サポートネットワーク

あいさつ

　障害のある人が安心して暮らしていける街は、市民に対してもやさしさを享受できる街であると、私たちは考えています。今、私たちは自分の育った地域を離れて施設の中で暮らさざるを得なかった障害者や家から外へ出ていくことが困難だった障害者にとって魅力ある小規模作業所を運営しようと努力しています。日々の生活の中で自然に障害者が暮らしていることによって、地域住民といっしょになって街づくりをすることを目指しています。障害者がこの街で住み、働き、そして生きがいのある生活が営めていけるということは、すなわち、障害のある方も地域市民の支援を受けつつ、自らの力でその地域で社会貢献していくことにつながっていけると思っています。
　NPO法人設立にあたり地域の人々と深い絆で支えあい、障害のある人たちが主体的に生活していくことのできる地域づくりを実践してきたいと考えています。そして、市民が子どもの頃から障害者と共に生きていくことをたいせつにするために、意識啓発を図るための交流事業である「おんがく広場」の開催や情報誌の発行により、共に育っていくことで市民の方々に福祉への理解の心はぐくめるものと考えています。
　自立生活サポートネットワークが地域づくりの基盤となって、障害者が自らの意志で選択し、生活の質の向上を図っていけることを支援することの核として、その役割を担っていきます。そして、障害者をつつみこんで子どもたちから高齢者までの市民が共に支えあい、愛を分かち合える街づくりを果たしていきたいと思っています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　特定非営利活動法人　自立生活サポートセンター　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　理事長　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　紀本　亘